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CUBASE 実時間での書き出しと通常書き出しに音の違いはあるか

CUBASE PRO 13

CUBASEでトラックを作成した後、オーディオミックスダウンします。

その際に通常の書き出しと実時間での書き出しがあるのですが、音に違いはあるのでしょうか。

簡単な検証で試してみました。

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基となるトラックを作成する

CUBASE PRO 13

まずは TOONTRACK SUPERIOR DRUMMER 3 でリズムトラックを作成し、同じく EZ Keys でピアノパートを作成します。

各トラックのフェーダーはステレオトラックのレベルが-3.5dB程度になるように調整しました。

ステレオアウトに念のため Brickwall Limiter を-3.2dBで設定しインサートし、クリップしないようにしています。

CUBASE オーディオミックスダウン

ファイルタイプはWAVで、44.1kHz/16bitに指定し、単純比較するためにモノラルミックスダウンしています。

これを通常書き出しと実時間での書き出しの2種類でオーディオミックスダウンし書き出します。

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書き出したデータをトラックに取り込み位相を反転する

CUBASE PRO 13

通常書き出しと実時間での書き出した2つのデータをトラックに読み込みます。

そして、一方を「Audio」の「処理」で「フェーズを反転」します。

これで書き出した一つのトラックの位相が反転されました。

この状態で通常書き出しと実時間での書き出した2つのトラックをソロにするか他のトラックをミュートにするか設定し、書き出された2つのトラックだけが再生される状態にして、再度オーディオミックスダウンします。

ここではクリップしないようにBrickwall Limiterは-0.2dBに設定しました。

音圧の合成計算で0dB+0dBは3dBとなるので、最初から-3.0dB以上下げたデータを作成しています。

恐らくBrickwall Limiteは作動しないでしょう。

とりあえずクリップしないように念のためです。

再び書き出したデータをトラックに読み込む

CUBASE 13 オーディオミックスダウン

最後のトラックが、通常書き出しと実時間での書き出した2つのデータのうち一方の位相を反転させてオーディオミックスダウンで書き出したデータです。

見事に打ち消しあって何もない状態になっています。

結論:通常書き出しと実時間での書き出した2つのデータは原則同じである

位相を反転させ打ち消しあったデータは何もない状態でした。

トラックをソロにしてボリュームを上げて聞いても、ホワイトノイズくらいしか聞こえません。

通常書き出しと実時間での書き出しの方法による音の差は原則ないと言うことができるでしょう。

ここで原則と書いたのは、

実時間での書き出し (Realtime Export)
オーディオミックスダウンを実時間で書き出します。実時間での書き出しには、通常の再生と同じ時間がかかります。このオプションは、ミックスダウンを適切に実行するために時間を要する、外部エフェクトや外部インストゥルメント、または VST プラグインを使用している場合に選択します。詳細については、それぞれのプラグインのマニュアルを参照してください。
Cubase Pro 13.0.10 オペレーションマニュアル より引用

オペレーションマニュアルにあるように、使用するVSTプラグインによっては「適切に実行」されない場合もあるのでしょう。

そのような場合と外部エフェクトや外部音源を使用している際は、実時間での書き出しを選択し、通常は気にせず普通に書き出せば問題ないでしょう。

以上、とても単純で簡単な検証でした。

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